官僚社会 vices of bureaucracy 2003 8 12

 官僚社会の特徴は、何か。
それは、無責任ということです。
政策的に失敗しても、責任を取らないということが、
官僚社会の最大の特徴です。
それどころか、政策的に失敗した官僚が出世した例もあります。
 地方に出向しては、
地方での失敗は、責任を問われないというルールもありました。
地方の住民にとっては、迷惑だった。
それどころか、地方に出向して、政策的に失敗しても、
出世していく官僚もいました。
 出世は、その官僚が行なってきた政策を、
過去にさかのぼって、厳正に評価すべきです。
評価ができないならば、第三者機関が、高級官僚の評価をすべきです。
 それでは、失敗を恐れて、自由に政策の発想ができなくなると言い訳をするでしょう。
しかし、民間企業は、こうして、強くなってきたはずです。
 さらに問題なのは、日本は、官僚社会でしたので、
国民も、企業も、官僚を見本としてきました。
その官僚が、無責任体質だったら、どうなるか。
官僚が、無責任体質を社会に推進したら、どうなるか。
国民にも、企業にも、官僚の無責任体質が、蔓延(まんえん)することになったのです。
この罪は大きい。
今までの時代は、国民も企業も、官僚をお手本として、生きてきたのです。
その官僚が、無責任体質で、どうするのか。
 最後の審判とは、キリスト教国では、天変地異のことだと信じられているが、
個人レベルでは、意味が違う。
これは、人間が死して、その魂が、秤によって量られることを意味している。
 自由には、必ず、責任がついてきます。
責任のない自由など、あり得ない。
 この責任は、生きているうちに取る場合と、
死んでから取る場合と、ふたつコースがあり、
死んでから取る場合は長くなる。
 死ねば、すべてが終わると考えるのは間違いです。
死んでからが、長いことをよく憶えておくことです。